第5話 温泉を掘るということ26~27年前の事です。 「ホテルを計画されている事を聞きました。」 「今回井戸を掘らせて頂き、いい水に恵まれましたが、今度は温泉を掘りませんか?」 「何ィ~」 次の瞬間灰皿が投げ付けられました。 「俺をだまして金を取ろうとしとるな~」...
第4話 温泉は湧き続ける(後)いくつもの温泉の凄さを教えられたこの温泉は、数年後に温泉施設で活用されました。 売りはもちろん“都会でホンモノの温泉に入れます。”温泉は大盛況となります。 それから、数年後、社長は亡くなられてしまいました。 本当にありがとうございました。...
第3話 温泉は諸刃の剣この湧出した温泉は泉温50℃を超え、泉質は有馬温泉のように鉄や塩分も濃いミネラルたっぷりの温泉です。 ガツンと身体に刺激を与え、入浴後も身体はずっとポカポカしています。 この温泉は例のプレハブ小屋の家庭用のお風呂にミネラルの塊(?)のような温泉を掛け流していました。...
第2話 温泉の誕生に感謝その後、社長がゴルフ練習場等を営む20,000坪の土地の片隅で温泉掘削工事が始まり、約4か月後、1500m掘削後に温泉が湧出しました。50℃をこえる熱い温泉です。 社長はニコニコして言いました。「感謝を皆さんにおわけしないといけませんな」...
第1話 温泉は湧き続ける (前)約25年前に大阪で温泉を掘って頂いた当時80歳の社長との会話です。 「私の土地で温泉を掘って温泉が出たら、その温泉は私の財産ですか?」 「基本的にはそうなります。」 「今、私がなぜゴルフの打ちっぱなし(ゴルフ練習場)をしているかわかりますか?」...